WEB予約

噛み合わせ

噛み合わせについて

噛み合わせについて

噛み合わせとは、上下の歯が接触する際の位置関係を指します。正常な噛み合わせでは、上下の歯が適切なバランスで接触し、顎の関節や筋肉に無理な負担がかかりません。しかし、虫歯治療後の被せ物の高さが合わない、歯が抜けたまま放置している、歯ぎしりや食いしばりの習慣があるなどの理由で、噛み合わせが乱れることがあります。

噛み合わせの異常は、歯や顎だけでなく、頭痛、肩こり、姿勢の悪化など、全身に影響を及ぼすことが分かっています。当院では、噛み合わせの診査と調整により、お口と全身の健康をサポートしています。

噛み合わせが乱れる原因

歯の喪失と位置の変化

歯の喪失と位置の変化

歯を失ってそのまま放置すると、周囲の歯が移動してしまいます。失った歯の両隣の歯は、空いたスペースに向かって傾き、噛み合っていた反対側の歯は、噛む相手を失って伸びてきます。このような歯の移動によって、全体の噛み合わせのバランスが崩れます。

また、虫歯治療で詰め物や被せ物を入れた際、その高さが適切でないと、噛み合わせに問題が生じます。わずか数十ミクロン(髪の毛1本程度)の高さの違いでも、違和感や痛みを引き起こすことがあります。治療直後は気にならなくても、時間が経つと顎の位置がずれて、様々な症状が現れることもあります。

歯ぎしりと食いしばり

歯ぎしりと食いしばり

就寝中の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりは、噛み合わせを乱す大きな原因です。歯ぎしりでは、通常の噛む力の数倍もの力が歯にかかり、歯が摩耗して短くなったり、歯の表面にひびが入ったりします。その結果、噛み合わせの高さが変化し、顎の位置関係が狂ってきます。

歯ぎしりや食いしばりの原因は完全には解明されていませんが、ストレス、噛み合わせの異常、睡眠の質の低下などが関係していると考えられています。多くの人は自覚がないため、家族に指摘されたり、歯科検診で発見されたりすることが多いです。

噛み合わせの異常が
引き起こす症状

噛み合わせの異常が引き起こす症状

お口周りの症状

噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な力が集中します。その歯は、痛みを感じたり、揺れてきたり、最悪の場合は割れてしまうこともあります。また、不適切な噛み合わせによって、顎を動かす筋肉が常に緊張状態となり、筋肉痛や疲労感が生じます。

顎関節にも大きな負担がかかり、顎関節症の原因となります。口を開けるときに顎がカクカク音が鳴る、口が大きく開かない、顎の周辺が痛むなどの症状が現れます。さらに、片側だけで噛む癖がつくと、顔の筋肉の発達に左右差が生じ、顔の歪みにつながることもあります。

全身への影響

噛み合わせの異常は、お口の中だけの問題にとどまりません。顎の位置がずれることで、頭部を支える首や肩の筋肉に余分な負担がかかり、慢性的な肩こりや首のこりを引き起こします。また、緊張型頭痛の原因となることもあります。

姿勢にも影響を与えます。顎の位置が前後左右にずれると、それを補正しようとして、背骨や骨盤の位置も変化します。その結果、猫背になったり、腰痛が生じたりすることがあります。さらに、噛み合わせが悪いと食べ物を十分に噛み砕けないため、消化器官に負担がかかり、胃腸の不調につながる可能性もあります。

噛み合わせの診査と治療

診査方法

  1. 噛み合わせの診査 噛み合わせの診査では、まず視診で歯の摩耗状態、詰め物や被せ物の状態、歯の欠損の有無などを確認します。
    次に、噛み合わせの紙を使って、上下の歯がどこで強く当たっているかをチェックします。赤や青の色がついた薄い紙を噛んでもらい、色の濃さや分布で接触の強さを評価します。 噛み合わせの診査
  2. 顎の動きの診査 顎の動きも詳しく観察します。口を開け閉めする際の軌跡、左右にずらしたときの動き、前に出したときの動きを確認し、顎関節や筋肉の状態を評価します。
    必要に応じて、レントゲン撮影で顎関節の形態や歯を支える骨の状態を確認します。 顎の動きの診査

治療方法

噛み合わせの治療は、原因によって方法が異なります。

  1. 詰め物や被せ物の高さが
    原因の場合
    詰め物や被せ物の高さが原因の場合は、その部分を削って調整します。逆に、歯が摩耗して噛み合わせが低くなっている場合は、被せ物で高さを回復させます。
  2. 歯が抜けたまま放置して噛み合わせが乱れている場合 歯が抜けたまま放置して噛み合わせが乱れている場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで欠損部分を補います。移動してしまった歯を元の位置に戻す必要がある場合は、矯正治療を検討することもあります。
  3. 歯ぎしりや食いしばりが
    原因の場合
    歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、「スプリント」というマウスピース型の装置を製作します。就寝時にこれを装着することで、歯や顎関節への負担を軽減し、筋肉の緊張を和らげます。スプリントは患者さん一人ひとりの歯型に合わせて製作し、定期的に調整を行います。

また、片側だけで噛む癖、頬杖をつく癖、うつ伏せで寝る習慣など、噛み合わせを悪化させる生活習慣の改善も重要です。これらの習慣を見直すことで、治療効果を高め、再発を防ぐことができます。

よくある質問(Q&A)

Q.噛み合わせの治療は保険が適用されますか?
A.基本的な噛み合わせの調整(詰め物や被せ物を削る処置)は保険診療で受けることができます。
また、スプリント療法も保険適用です。ただし、矯正治療が必要な場合は、一部の疾患を除いて自費診療となります。診査の結果をもとに、保険診療でできる治療か、自費診療が必要かをご説明します。
Q.噛み合わせが悪いかどうか、自分で分かりますか?
A.いくつかのサインがあります。
特定の歯で噛むと痛い、詰め物や被せ物を入れた後に違和感が続く、顎がカクカク音が鳴る、朝起きたときに顎が疲れている、頭痛や肩こりが続くなどの症状がある場合は、噛み合わせの異常が疑われます。ただし、自覚症状がなくても問題がある場合もあるため、定期検診での確認が重要です。
Q.噛み合わせの治療にはどのくらい時間がかかりますか?
A.原因と治療方法によって大きく異なります。
詰め物や被せ物の高さを調整するだけであれば、1回の通院で完了します。スプリント療法では、製作に1〜2週間、その後数か月間の装着と調整が必要です。歯の欠損を補う治療や矯正治療が必要な場合は、数か月から数年かかることもあります。
Q.スプリントは一生使い続けなければいけませんか?
A.必ずしもそうではありません。
歯ぎしりや食いしばりの癖が改善されたり、噛み合わせが安定したりすれば、使用を中止できることもあります。ただし、ストレスや生活習慣によって症状が再発することもあるため、歯科医師の判断のもとで使用を継続するか決定します。予防的に使い続けることで、歯や顎関節を守ることができます。
Q.子どもの噛み合わせも治療が必要ですか?
A.成長期の子どもの噛み合わせは、将来の顎や歯並びの発育に大きく影響します。
指しゃぶり、口呼吸、舌を前に出す癖などは、噛み合わせの異常を引き起こす原因となります。永久歯が生え揃う前に適切な治療や習癖の改善を行うことで、正常な発育を促すことができます。気になる点があれば、早めにご相談ください。

診療案内一覧