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定期検診

定期検診について

定期検診について

定期検診は、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを早期に発見し、予防するために欠かせない診療です。症状が出てから治療を受けるのではなく、問題が起こる前に定期的にチェックすることで、大がかりな治療を避け、生涯にわたって自分の歯を保つことができます。

当院では、保険診療による定期検診を通じて、患者さんのお口の健康を継続的にサポートしています。

定期検診で行う主な内容

定期検診で行う主な内容

虫歯と歯周病のチェック

定期検診では、まず虫歯の有無を確認します。初期の虫歯は自覚症状がほとんどなく、痛みが出る頃にはかなり進行していることが多いため、定期的な目視検査が重要です。歯と歯の間や奥歯の溝など、見えにくい部分は特に注意深く観察します。必要に応じてレントゲン撮影を行い、目で見えない歯の内部や歯と歯の間の虫歯も確認します。

歯周病の検査も重要な項目です。歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)の深さを専用の器具で測定します。健康な状態では2〜3mm程度ですが、歯周病が進行するとポケットが深くなり、4mm以上になると治療が必要です。

また、歯茎からの出血や腫れ、歯の動揺の有無もチェックします。歯周病は日本人が歯を失う最大の原因であり、全身の健康にも影響を与えることが分かっているため、定期的な検査と管理が不可欠です。

歯石除去とブラッシング指導

定期検診では、歯石の除去を行います。歯石とは、歯垢(プラーク)が石灰化して硬くなったもので、歯ブラシでは取り除くことができません。歯石の表面はザラザラしているため、さらに細菌が付着しやすくなり、歯周病を悪化させる原因となります。専用の器具を使って、歯の表面や歯茎の下に付着した歯石を丁寧に除去します。

ブラッシング指導も定期検診の重要な要素です。毎日の歯磨きは虫歯や歯周病予防の基本ですが、自己流の磨き方では磨き残しが多く、効果が十分に得られないことがあります。歯科衛生士が、患者さん一人ひとりの歯並びや磨き癖を確認し、適切な歯ブラシの当て方、動かし方、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を指導します。特に磨き残しやすい部分を意識してケアすることで、日常的な口腔衛生を大きく改善できます。

定期検診の適切な間隔

定期検診の適切な間隔

定期検診の間隔は、お口の状態によって異なります。虫歯や歯周病のリスクが低く、口腔衛生状態が良好な方は、6か月に1回程度の検診で十分な場合が多いです。しかし、歯周病の治療中や治療後の方、虫歯になりやすい方、歯石が溜まりやすい方などは、3〜4か月に1回の頻度での検診をお勧めします。

歯周病が進行している場合は、より短い間隔でのメンテナンスが必要です。歯周ポケットが深い状態では、細菌が増殖しやすく、一度改善しても再発しやすいためです。定期的に歯周ポケット内の細菌を除去することで、歯周病の進行を抑え、歯を支える骨の吸収を防ぐことができます。

予防の重要性と医療費の削減

予防の重要性と医療費の削減

定期検診を受けることで、結果的に治療費を抑えることができます。初期の虫歯であれば簡単な詰め物で治療できますが、進行して神経に達すると、神経を取る治療や被せ物が必要となり、治療回数も費用も大きく増加します。

歯周病も同様で、初期段階であれば歯石除去と適切なブラッシングで改善できますが、重度になると歯茎を切開する手術が必要になることもあります。さらに、歯を失うと、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療が必要となり、さらに大きな費用と時間がかかります。

定期検診による予防と早期発見は、経済的な負担を軽減するだけでなく、治療による身体的・精神的な負担も減らすことができます。

よくある質問(Q&A)

Q.定期検診は保険が適用されますか?
A.はい、定期検診は保険診療で受けることができます。
虫歯や歯周病の検査、歯石除去、ブラッシング指導などは、健康保険の対象となります。定期的な受診によって、お口の健康を維持しながら、経済的な負担も抑えることができます。
Q. 症状がなくても定期検診は必要ですか?
A.はい、むしろ症状がないときこそ定期検診が重要です。
虫歯も歯周病も、初期段階では自覚症状がほとんどありません。痛みや腫れが出る頃には、かなり進行していることが多く、治療も複雑になります。定期検診で早期発見することで、簡単な処置で済み、歯を長く保つことができます。
Q.定期検診にはどのくらい時間がかかりますか?
A.お口の状態によって異なりますが、通常30分〜1時間程度です。
検査だけであれば短時間で済みますが、歯石除去やブラッシング指導を含めると、ある程度の時間が必要です。歯石の量が多い場合や、歯周病が進行している場合は、複数回に分けて処置を行うこともあります。
Q.定期検診と自費のクリーニングの違いは何ですか?
A.定期検診は、虫歯や歯周病の検査と治療を目的とした保険診療です。
一方、自費のクリーニングは、より徹底した汚れの除去や着色の除去など、審美的な要素も含めた総合的なケアを提供します。お口の状態や目的に応じて、どちらが適しているかご相談ください。
Q.どのくらいの頻度で定期検診を受けるべきですか?
A.お口の状態によって異なりますが、一般的には3〜6か月に1回が推奨されます。
歯周病のリスクが高い方や治療後の方は3〜4か月ごと、お口の状態が良好な方は6か月ごとが目安です。歯科医師が患者さんの状態を評価し、最適な間隔をご提案します。

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